松田の「これ知っとるか?」

第14回:「Drive Me Crazy in 本牧」の巻

2003.4


みなさんこんにちは。ベース担当の松田です。すっかり春ですね。このコーナーは世界平和への願いを込めて、最近のお気に入り盤を紹介するコーナーなのですが、今回はちょっと番外的に脱線して行きます。そう!先日、LOADEDという即席ユニットのライブをしに本牧ってところに行ってきたのであったが、これがもう、なかなか面白かったっス!という話で盛り上がっていきます。いやオレだって横浜とかだったらそりゃ何回か行ったことあるゼ、中華街とか!!って感じなのだが、でも本牧となるとさすがに今まで行ったことがなかったのであった。


ちなみに本牧には電車が通っていないので、本牧駅なんてのは無いんですよ皆さん。知ってましたか?私は知らなかった。JR根岸駅や桜木町駅とかからバスに乗っていくんですよ。でも15分位くらいって言ったかな?そんなに遠いところではないですが、でも歩いて行くようなところではないかもしれないです。そう、本牧といえば車が基本。だったら車で行こうゼ、Louの運転で!!!というわけで、怖いもの知らずなLOADEDのメンバー、賀句さん&ヨウジ&私は最近入手したというLouの渋い乗用車で一路、本牧へ向かったのであった。いやもちろん、本牧が怖いわけでは無くて、Louの運転がですね(笑)。ちなみに私の運転はもっと恐ろしいわけですが、そんな話はどうでも良くて。なお久保田さんは住まいが逆方向なので現地までは別行動なのでした。うーん、懸命かも(笑)。


当日はあいにくの小雨だったのだが、高速を降りた関内のあたりから、オーゥ、ヨコハマじゃーん、というヨコハマBJブルースなフィーリングがビシビシ漂っていて、すでに盛り上がる。雨の土曜日。私が勝手に思い描く「ヨコハマ」のイメージには、なかなか似つかわしいかもしれない。そして本牧方向に向かうトンネルをくぐると、さらにいい感じになってくる。なんていうか、ニューヨークでいうと、イーストヴィレッジの方に向かうとだんだん景色が変わっていく、あの感じだ。そう、古くからの米軍基地があるこのあたりは、今もアメリカ人がいっぱい住んでいて、道幅も妙にゆったりとしているんですね。やっぱりアメ車とか多いからこうなってるんですかね、きっと。なんて話をのんびりしながら、車はおろおろとライブ会場に近づいていく。




お、映画館か?いやレンタルビデオ屋さんだ。うーん、いい感じ!!



おや?これってゴールデン・カップスのおハコだった店じゃん?やっぱり本牧といえばゴールデン・カップス。これ基本!


なんて感じでグイグイと高揚していく我々であったが、何しろ一同、根本的に道を知らないので、ここから先はややテンションが落ちていく(笑)。というか「リハ間に合うんかい」と不安モードで口数が少なくなってるのだが、そのあたりの話は思いっきり割愛(笑)。そんなこんなでようやく到着したJ&K BARは、え、ここなの?って感じのお店だった。うーん、いいかも!!



まわりには何にもないようなところの建物の1階、奥まったところにJ&K BARの入り口はあった。いいね!っていうかここの2階はもしかすると、普通のおうちなのだろうか?(未確認)。だとしたら毎晩ウルサイだろうなあ。で、通りの向かい側にある酒屋さんがまたいい感じ。普通の酒屋さんなのだが、店の前に椅子が並べてあって近所に住んでると思しきおじさんたちがそこで飲みながらのんびりと世間話をしているんですね。写真は遠慮しましたが、なんていうか非常にいいバイブが漂っている。そういえばこの日の一番手に出演のバンド、ボロキチのヴォーカル君は、そこのおじさま方にライブ来るように営業してたのだそうだ。でも結局誰も来てくれなかったみたいだったのですが、「本牧のおっさんは一味違うぜ。普通に会話してて『ゴールデンカップス』なんて名前が出てくるのはマジでここいらのおっさんだけだぜ!」みたいなことを言うてましたがな。いかす本牧的エピソード。



で、Loadedのリハは無事に終わり、出番まで1時間ほど時間を持て余した我々は、「奇珍」という中華料理屋へ行くことになった。ここは賀句さんのHPのBBSで時々書き込みをされているPAPIRONNIさんの情報で知ったお店で、J&Kにたどり着く道中で賀句さんが目ざとくも見つけたのであった。関内方向からのトンネルを抜けてすぐ右側にあるお店です。ようするに車で約10分ほどまた戻るような距離にあるのだが、車庫から車が出せなくなった我々はタクシーで行く事になった。そこまでして行く。すっかり本牧バイブレーションに翻弄されている我々のハイテンションぶりが君にはわかるだろうか(笑)。っていうか葱ソバが旨いっていうじゃん。なんて感じでタクシーにむりやりメンバー5人を乗せてもらう私たちであった。いやほんとに本牧のタクシーもまた素敵でした。東京ではまずあり得ない話だ。っていうかここは内緒だ。



普段だと出番前はあまり食欲がないんですけど、葱ソバ、海老ワンタンそば、チャーシューやシュウマイなどをみんなでシェアしながらいただきました。個人的にはワンタンの味がややイマイチだったような気がしたのだが、いわゆる中華料理屋さんって感じの上品な味わいがあって、なかなか美味かったです。久しぶりにちゃんとした中華を食べたという実感がありました。土曜日の夜七時ということもあって、けっこうお客さんが入っていましたが、意外と穴場っぽいポジションのお店かもしれない。私もおすすめします。回転テーブルって楽しいですね。


そんなこんなで演奏の時間も近づき、すっかりゴキゲンなLOADEDの面々がJ&K BARに戻ると、この日のショウは始まろうとしていたのであった。いやはやLOADEDのハイテンションぶりについては、ちょっとだけ
こちら にアップしているので、興味のある向きはご覧になってみてください。
(*動画ファイルをアップしていたのですが、現在は見ることができません。あしからず)

初めて見たボロキチも、もう4,5回は見ているかもしれないDAVIDTIOもいつもながらに素晴らしいライブだったと思います。そんなふうにして、イカス本牧の夜は更けていったのであった。みなさんおつかれさまでした。また行きたいッスよ、本牧!




では。





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第1回:The Flaming Lips ”Zaireeka” の巻(2000.4
第2回:Dolly Mixture ”Demonstration Tapes” の巻(2000.5)
第3回:Various Artists“Caroline Now!”の巻(2000.8)
第4回:長谷川和彦監督作品「太陽を盗んだ男」 の巻(2000.12)

第5回:2000年度ベスト・アルバムの巻(2001.1)
第6回:Lou ”Search & Love” の巻(2001.3)

第7回:Honzi ”Two” の巻(2001.5)
第8回:「水不足問題について考える」 の巻(2001.7)

第9回:「グラスゴーの彼方に」 の巻(2001.10)
第10回:「2001年の収穫自慢」 の巻(2002.1)

第11回:「Some Candy Talking」の巻(2002.3)
第12回:「Yoshimi Buttles The Pink Robots」の巻(2002.7)
第13回:「I’m Trying To Brsek Your Heart」の巻(2003.2)
(蛇足)

2003年4月12日、本牧J&Kでのライブは、DAVIDTIO主催による"ROCK'N'ROLL DYNAMITE SHOW!"というイベントでの出演なのでした。元々は鳥井賀句&ブラックリストとしての出演要請だったそうですが、現在ブラックリストは、リズム隊が不在のためLoadedでの参加となったわけです。Loadedというバンドは元々、青い部屋で毎月実施されている「ブルー・ベルベット・ナイト」という鳥井賀句氏が企画しているイベント第1回の時に、オレらもなんかやろうぜ、という事で集められた即席カバーバンドだったはずなのですが、なんやかやで今回が4回目のライブ。わりと毎回流動的なメンバー構成だったりするのだが、最近はすっかりバンドっぽい音になってきたのが、なんか妙に笑える(笑)。今回呼んでくださったDavidtioとJ&K BARの皆さんに感謝します。






































ゴ−ルデン・カップス
「本牧ブルース/4グラムの砂」



遂に出た!横浜サウンド!!とジャケットに書いてありまする。ライナーによると、この曲は、彼らがホームグラウンドとしていた本牧をテーマにしたブルースで、作詞家のなかにし礼氏が本牧に乗り込んで構想を練ったというエピソードがあるそうです。なるほど。カッチョ良い曲です。本文とはあまり関係ないのですが。



























































































実は最近、パソコンを新調したんですよ。というわけで今回は新機能満載。ちょっと重いかもしれないですが。



Loadedの次のライブは今のところ未定。また呼んでください。